夢のような本当の世界~ご報告~

余遊亭に一歩足を踏み入れると、そこは、中世・・・

会場は終日、屋内外で古楽演奏やダンス、市場やワークショップ、甲冑演武、中世晩餐など、中世ルネサンスに因んだ様々なイベントが開かれ、常に人で賑わい活気溢れていました。スタッフや出演者の衣装も中世スタイルで、そんな人たちが会場のあちこちを歩いて、まさしく中世の世界にタイムスリップしたかのような不思議な雰囲気が漂っていました。

後で数えてみると、来場者数は130人を超えていました。すごい・・!

d0155589_23455556.jpg


メインとなる古楽上演では、立ち見もできるくらいの大盛況!!(部屋から溢れ、階段で聴いていた方も・・・もうしわけなかったです)
愛知、関東、関西からやってきた、6団体の現代の楽師、吟遊詩人たちの夢の競演が繰り広げられました。
さまざまな古楽器や民族楽器を用いた熱く心のこもった演奏、そしてカンタベリ物語からアレンジした序幕の詩、中世写本風のカリグラフィ作品と古楽器のコラボレーション、聖母マリアの奇跡の物語を交えた演奏、ハープと神話の弾き語り、手作り楽器の披露など、趣向を凝らした演出もあり、普通のコンサートとは一味違った多彩で内容の濃いステージが展開されました。

古楽上演が始まる前には、二階の窓から外に向かってラッパが吹きならされ、下では当時のスタイルで、口上や道化楽師のアトラクション。
参加者を交えたダンスワークショップでは、古楽器の生演奏がイベント広場に響き渡りました。
一方、会場から離れた城下町では、どんでん館から中世衣装や身にまとい甲冑を装着したAVALONの方々が、列をつくって笛太鼓の演奏に引きつられて本町~魚屋町通り~会場までを練り歩く・・・。

中世衣装の人々が、城下町を歩いて移動したり観光しているシーンもあり、犬山城下町を散策していた観光客の目を楽しませていたようです。

会場と城下町、そしてイベント全体が一つのストーリー仕立てになって繋がるようなこうした仕掛けも、うまく運んで素敵な演出効果を上げていました。

町も会場も、そんな中世の雰囲気を作ってくれた多くは、関東、関西から、はるばる応援に来てくださったAVALONの方々。本当にありがとうございます。

夜の晩餐では、料理人たけさんが腕をふるって再現した中世料理が食卓に並べられ・・・とってもおいしそう・・・!
ハーブウォーターでの手洗いの儀式、古楽の生演奏など、中世を意識した演出もありました。中世酒場も大繁盛。お料理もワインも、あっという間になくなってしまいました。おいしそうなお料理を目の前にお預け状態で演奏していたウンガレスカとホムンクルスは、当時の雇われ音楽師の厳しい立場の「思いがけぬ再現」をリアルに味わえたことと思います(?!)

屋外では「鶏の悪魔焼き」と呼ばれる炭火焼きの料理が人々を魅了する傍ら、キャンドルを囲んでのルネサンスダンス。もちろん、このときも古楽器の生演奏がBGM。
大いに盛り上がり、当時の農村や都市でのお祭りにいるような錯覚に誘います。
お腹も満たされ、ダンスに踊り疲れるころ、中ではゆるゆると古楽セッションが始まっていました。
出演者の方もお客さんも混じって、カンティガやスザートを合わせたり、そこから発展して即興したり・・・ぐるぐるぐる・・・いつまでも演奏していたい心地よさがありました。


初めてのイベントで、来場者が少ないことを心配していましたが、予想をはるかに超える大勢の来場者で盛り上がり、多くの方に中世ルネサンス時代の音楽や、当時の文化や空気を伝えることができたように思います。

城下町の協賛店の方々が連帯して、この音楽祭を盛りたててくださったことも、このイベントの個性を特徴づけるものとなっていました。音楽祭の開催中や開催前後に、城下町を観光されるお客さんも多かったようで、この町をまるごと楽める流れを作ることもできたようです。

なお、魚新通りでは電線地中化工事をしていましたが、工事の方や都市整備の方にご協力いただき、古楽上演中は静かな環境で来場者の方々に音楽を楽しんでいただくことができました。ありがとうございます。

この音楽祭に関わられた全ての方々に、深く感謝いたします。

d0155589_23483015.jpg


「夢のような世界だけど、ほんとうのこと。」
聴きにきてくださったお客さんが、そう仰っていました。

この言葉が、すべてを語っているように感じました。


来年も開催できることを夢みて・・・いや、このまま音楽祭でトリップした中世の夢を見続けたままで、皆さんと再会できることを楽しみにしてます!
[PR]
by medievalsalon | 2010-12-15 19:53 | 音楽祭
<< 第2回 中世・ルネサンス音楽祭... ありがとうございました >>