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中世サロン第十一夜(報告)

中世サロン第十一夜が行われました。いつもの参加者さんよりのレポートです。
音楽祭が終わっても、続けられるといいなぁ・・・
と感じるほど、すばらしい夜でした。


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この間の水曜日の中世サロンは、音楽祭前の最後の会でした。

夕闇が濃くなり、人も集まりだして、さあ始まりです。
料理人たけさんが高校生に指導して作られたという燻製したチーズと手羽先をつまみながら、人間図書館のAさんのお話を伺います。
人間図書館、なんて素敵な響き。
本好き活字中毒のわたしは興味しんしんです。
お話のテーマは、「中世の本について」
中世の紙のエピソード、エジプトからパピルスが手に入らなくなった(国同士が優秀な司書さんをめぐってケンカしちゃったそうです)ので、試行錯誤して羊皮紙が産まれたとか、写本のエピソード、楽譜の話、絵本でみる古楽器達、どのお話も楽しくて、上げ出したらきりがない♪
こんなに調べてきて下さって、お話してくださるよう勉強なされたりまとめられたり、すごいなあと思いました。
もっと人間図書館を体験したいです。
本のお話がすんで、ちょっといっぷく、そうそう、ハーブティはヒルデガルドさんのハーブティ、ヒルデガルドさんは中世のスーパーウーマンな修道女さんで、医療、音楽等様々に長けた方だったそうです。
つぎは、みんなで羽ペンを作って、中世のインクで書くお手紙体験。
中世のインクは、樹に寄生した虫により、樹にこぶが出来て、それをすりつぶして抽出したそうです。
書き始めは薄い色ですが、時と共に色が濃く変わっていくそうで、今日ちらっと見てみたら、ほんとに濃くなってました!
羽ペン作り、皆さんすごく熱心でいらっしゃいましたが…実はわたしは音楽祭当日羽ペン手紙のワークショップをするので、それの予行練習であり、わかんないことだらけでおろおろ。
でも、予行練習させて貰えて良かったです。
それぞれお手紙書いて、封蝋で封印。
余談ですが、持参したレース模様にカット出来るパンチがけっこう好評でした。
なかなか充実した会でした。
夜も更けますが、音楽祭前にしてまだまだ打ち合わせ。
当日は、とにかく楽しく、出来るだけのことをしようと思うのでした。
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by medievalsalon | 2010-10-30 20:59 | 中世サロン

プレ・ライブ(報告)

先日行われた、プレ・ライブの様子をご報告します。出演者の一人であるムスタファ氏よりのレポートです。

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10月22日、犬山市にあるレストラン、「プチドール」で、名古屋の古楽アンサンブル、ウンガレスカとホムンクルスのムスタファ氏とのユニット、ウンガクルスの演奏がありました。この演奏会は来る11月6日の中世・ルネサンス音楽祭のプレ・ライブでもあります。

先ずはリハーサル。場所は余遊亭。ここは音楽祭の会場でもあります。非常に響きが良く、小さな音のレベックでさえ良く響きました。昼が過ぎてウンガレスカの皆さん、スタッフの皆さんが集まり、リハが始まりました。皆でいろいろと打ち合わせをしながら、音を再確認してリハは進んで行きました。

そして午後5時、リハが終わって会場のプチドールへと移動。この日は犬山祭りが行なわれていまして、城下町はお祭ムードです。提灯が灯された秋の夜景は風情たっぷりでした。メンバーが会場のプチドールに到着すると、早速楽器のセッティングが始まりました。

今回は一応本番を想定したプログラムになっていました。お客さんも入り、「手洗いの儀式」が終わった午後7時、演奏会の開幕です。

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カンタベリー物語の序文に倣った、「古楽の音世界への巡礼の旅」をイメージした詩が朗読され、ドゥクチアの演奏へと続いてプログラムは始まりました。

まずは前半、ウンガレスカのステージ。5人編成の古楽器のアンサンブルで、メンバー4人の女性ヴォーカルが、そして中世ハープ、プサルテリー、ハーディガーディといった珍しい古楽器たちが、独特の響きを作り出して行きます。

そして・・・途中で料理が沢山テーブルを埋めたため、さすがのメンバーも目と胃に悪かったのか、晩餐タイムとなりました。
集まられたお客さんの多くは、当日音楽祭のスタッフさん。
皆さん当日は、ライブを聴いている余裕なんてないほど忙しく、使用人のごとく働いていただかねばならない(?!)ので、この日だけはせめて、ゆったりと料理や音楽を堪能し、貴族な気分を味わっていただきました。
つまり、演じ手である我々演奏者は身分の低い雇われの楽師であり、お客様のおこぼれを頂戴する立場で・・・なんてことはなく、ちゃんと楽師たちも皆、おいしいお料理に我を忘れてひたすらパクついていました。

で、後半のステージへ。ここからムスタファ氏も加わり「ウンガクルス」へと変身しました。1曲目は「トゥールディヨン」でスタート。歌の曲で、歌詞は「ただひたすら、酒を飲もう、ヘベレケになるまで、わが友よ、飲もう、飲もう」という内容で、まさにこの状況そのものです。メンバーも少し酔いが回って・・・でも何とか無事に演奏を終えました。ムスタファ氏によるウードやヴィオラ・ダモーレが加わるとムードがまた一転し、別の魅力を醸し出しました。

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ノリノリのムードの中、演奏会は無事終了。しかし勢いでその場でダンスが始まり、まるで中世の居酒屋を思わせるムードになりました。その後の古楽セッションでは、ポルタティーフ・オルガン、パーカッション、ウードで演奏されたカンティガの曲がとても気持ちが良く響き、メンバーの一人が語りを始めるという、奇蹟の瞬間がありました。

素晴らしい夜でした。お客さん共々、日本の伝統溢れる犬山祭りのさなか、突然現れた異空間である「中世の夜」を思いっきり楽しみました。

さて本番まであと2週間を切りました、皆さん当日をお楽しみに!
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by medievalsalon | 2010-10-29 01:24 | 関連企画

中世サロン 第十一夜

10月27日

こんどの中世サロンは、中世の書がテーマ。

中世インク、羊皮紙、羽根ペンの体験
そして、写本や修道院図書館のお話。

にんげん図書館とのコラボ企画。

ヒルデガルドのハーブティーも出ます。



*ご予約不要*


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好評であれば、音楽祭後も続けるかもしれませんが、今のところ、これが最後の中世サロンです。
ぜひご参加ください。


そうそう、音楽祭もカウントに入れるなら、中世サロン十二夜は、11月6日の夜ですね☆


中世サロン
http://medisalon.exblog.jp/11048826/
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by medievalsalon | 2010-10-26 04:47 | 中世サロン

中世サロン第9夜(報告)

中世サロン第9夜、終わりました。
不思議な夜でした。
いつもの参加者さんから、レポートをいただきました。こちらに転載させていただきます。

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中世サロンの夜は、なにかに憑かれている。
今回も、そんな夜だった。

今回のテーマは、中世料理と、ダンス。
料理人たけさん研究による、「鶏の悪魔焼き」と「豆とキャベツのビール煮込み」と、おぎやんさん指導による、中世ルネサンスダンス。

たけさんが鶏を焼きだすタイミングで、おぎやんさんが笛を吹き鳴らし、わたしが踊りだして、異界へ皆を引き込んでいく。
おぎやんさんの笛の音を聞くと、わたしは踊り出さずにはいられない。

今夜は、何事も対比されるようにみえた。

東の空に今年一番の月、北の空に走る雷鳴。
満月と雷は、蝋燭という人工の灯りを嫌がるように風を呼び、炎を吹き消していく。

集まった方々も様々だ。
いつもより相当の大所帯で、30名ほど、ちょっとしたお祭りだ。

まずは恒例となった、ハーブウォーター(今回は夏の名残りのミントのハーブウォーター)で手を洗う儀式をする。
初めての方々は、それだけで新鮮な体験のようだ。

そして、お料理をいただく。
「鶏の悪魔焼き」は貴族料理だし、「豆とキャベツのビール煮込み」は庶民料理だ。

「鶏の悪魔焼き」というのは、鶏を開いて、悪魔の僕とされる蝙蝠に見立てたお料理。
炭火で焼かれ、鶏の脂が香ばしい。
中世は、南米からのお野菜(トマトやじゃがいもなど)が無い時代なので、その当時あったものからおいしい料理を研究し生み出そうとする、たけさんのチャレンジ精神が素晴らしい。

ちなみに、わたしは「豆とキャベツのビール煮込み」のほうが好きな、庶民派。
クミンが効いていて、うまみが引き出されて、なんとも美味しい。
おそらく、ビールで煮込まれたのは、うまみを引き出す為もあるのだろうけれど、きっと中世に安全な水が手に入り難かったことからでもあるのだろうと、勝手に想像してみる。

それから、みんなで自己紹介をして、輪になってダンス。
「馬のダンス」って、いったかな。
ステップは単純ながらも、慣れていないわたし達には結構大変。
でも、今の時代、みんなで輪になる事自体、まれなこと。
それだけで、楽しくなる。
そして、おもいがけず、かなりの運動量。
ダンスの回転に、三半規管がついていかない・・・

ダンスが終わったあと、一陣の風が吹き、次回中世サロンの、ちらし配りの手伝いをしてくれた。

そして会はお開きとなり、後片付けが終わったころ、せめぎ合っていた高気圧と低気圧の、低気圧がとうとう凱歌を揚げ、驟雨となった。
サンサロヘ向かう篠つく雨のなか、「雨降って地固まる、本番に向けていい兆候だ」とひとりにやりとする。

ミントティーで打ち上げをした。

帰る頃には、雨は止んでいた。
秋来たる。


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次回第10夜は、薬草と香辛料
そして、中世の音風景です。
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by medievalsalon | 2010-10-03 22:58 | 中世サロン